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香港デモで感じた、プライバシーに対するリテラシーの重要性

デモ継続中の香港にて

最近話題になっている現象。日本よりにキャッシュレス化が進んでいる香港ではオクトパスカード(日本でいうSuicaの様なもの)が一般的に使われていますが、今回のデモ参加者の間では駅にて現金決済の行列が。

これはデモ参加者が自分のオクトパスカードを使用してしまうと、購入場所と時間からデモ参加を割り出せるためですね。

またこちらの様に、顔を隠すことで顔認証システムから逃れようとするなど、今までのデモ以上にプライバシーに関する参加者の意識が高いことが話題となっています。

中国での顔認証システム

中国の顔認証システム網は多分世界で最も発達しているのではないでしょうか?あらゆる場所にカメラが設置され、顔認証システムとあらゆる個人情報が結びついている社会。

小学校では顔認証システムにて校門で生徒を検知。保護者にsms経由で通知を。

市民は顔認証システムとクレジットスコアや社会属性含むあらゆる情報が紐づけられ、常に監視。

警官はスマートグラスをかけ、視界内のすべての人間の情報が閲覧可能。

まさにオーウェルの小説の世界が現実になった様な状態ですね。

進むキャッシュレス化に潜む罠

LINE PayやPayPay等、最近更に加速するキャッシュレスなペイメントサービスの広がり。

携帯一台であらゆる決済が可能になる、ポイントがたまるなどで利便性が高まる一方、個人情報観点でかなりのデメリットが。

携帯電話と決済サービスが繋がることで例えばどの様な情報が収集可能になるか、例を挙げると:

  • 位置情報
  • 時間
  • カメラ、マイクからの情報(映像、音声)
  • NFCBluetoothなど)から隣接している機器の情報
  • フレンドリスト等より友好関係等

個人とその動向、移動範囲や友好関係等、大体の情報は得られることになりますね。

少し前、Facebookのシャドウプロファイルが問題になっていましたが、そのレベルでないプライバシーの侵害、情報の筒抜けにつながるのではないかなと思われます。

現金が持つ検閲耐性

香港でも活用されていますが、そのような監視社会にて利用価値が高まるのがげんきんの様な所持するだけで価値のある資産。

例えばキャッシュであれば、誰がどこで使おうと通用し、個人情報と紐付いているわけでないので少なくとも金銭取引にてプライバシーは守られますね。

これは、現金が持つ匿名性からきています。

電子化した決済(Suicaの様な電子マネー、LINE Payのようなペイメントサービス)では匿名性が基本的に殆どありません。決済の仕組み上、必ず情報が第三者機関(例えば残高を管理している機関)に渡ることに。

そのため、現金に比べ特定の個人からの送金を止めることや金銭取引のトラッキング、その他検閲が容易に行えます。

無記名Suicaなら大丈夫であろうと思う方、Suicaに入金する為に駅やコンビニ等カメラが存在する場所を使用していた場合紐つけは可能。

香港デモで感じる、プライバシーの為に必要なリテラシーとは

香港デモの参加者の間ではプライバシー保護に関するリテラシーが他のデモに比べて非常に高いことが話題ですが、もしここでそこまでリテラシーが無い方が参加していたらどうなるか。

駅でオクトパスカードを使用した時点でカード所持者がその時間にその駅を使用したことが記録、駅の監視カメラでは顔認証システムにて個人の割り出し。その情報がどのように活用されるかは容易に予想出来ます。

自分自身を守るため、個人情報がどこに結びついているか、どの様な手段でどの様な情報が収集できるか、より意識していく必要を感じる最近の出来事でした。